労働時間が長い人ほど「上司は長時間残業を前向きに評価している」と自分なりに解釈していることが、22日に内閣府が発表した「ワーク・ライフ・バランスに関する意識調査」で分かった。長時間労働の是正には、上司も含めて積極的な働きかけが必要といえそうだ。
調査では、上司が残業している人を「頑張っている」と評価していると思うか尋ねたところ、1日の労働時間が10時間未満の人の38%が「思う」と回答したのに対し、12時間以上の人は53%に上った。逆に、上司が残業している人を「仕事が遅い人」と評価していると思うかとの設問には、10時間未満の人は37%が「思う」と回答し、12時間以上は26%にとどまった。有給休暇をめぐっても、取得率が少ない人ほど「上司は有給休暇を取得する人を否定的に見る」と感じていることが明らかになった。