第2の凶兆は新手の巧妙な不正、目下内外で多発しているインサイダー取引ではないでしょうか。日本でも、立会い外取引が10%に近づいているそうですから、闇の誘惑はますます大きくなってきているといえるでしょう。
“深掘りのデジタル思考”より“広く浅くのアナログ思考”
最後に国家や企業の戦略、ひいては私的な生き方の知恵に関しても、言及しておきましょう。ここでも、二者択一論、画一的に是非を問う「あれか、これか」ではなく、是々非々論的な「あれもこれも必要、ただし時期と度合いを計りながら、バランスさせる“賢慮”が大切」であることを知っておくべきでしょう。
ユダヤ系政治哲学者バーリンは「最も大事な一点集中型のネズミ(ベストジャッジメント型)になるな」として、それとは逆に「ダイナミックな事象の複雑性を単純化せずに、全体と部分を折衷し、時空の変化順応を多角的に総合判断するキツネ(ベタージャッジメント型)になれ」と説いております。