【荻原博子の家計防衛術】
年の瀬が迫り、慌ただしい日々だと思われますが、お金に関しても今年中にやっておいた方がいいことがいくつかあります。
まず、利益が十分に出ている株の売却。「アベノミクス」で株価が上昇し、「そろそろ売ろうかな」と思っている人は、今年中に売却した方が税金が安くなります。株の譲渡益(売却益)の税率は年内なら10%ですが、来年以降は20%となるからです。
損している株の場合、今年中に売却して損失が確定したものについては来年以降、毎年確定申告することで3年間、繰越控除することができます。
子供が来年春、大学進学予定であるにもかかわらず、十分な教育資金がないため、「お金を借りたい」と考えている人には「国の教育ローン」があります。
「国の教育ローン」は、融資の申し込みから実行までに3週間程度必要なので、入学金を納める時期が早い学校では年明け後の申し込みでは融資が間に合わない恐れも…。