このメニューを粉末化し、餌に混ぜてマウスに8カ月間食べさせたところ、内臓脂肪が蓄積しにくく、血中のコレステロールの値も低いことが分かった。また、マウスの遺伝子を検査した結果、肝臓での脂肪分解が活発に行われていることやストレスを抑制する作用も高かったという。
75年当時のメニューからは、タンパク質や脂質を肉ではなく魚介類から主に取っていたことや、ワカメやヒジキなどの海藻を多く食べており、食物繊維が豊富に取れていたことが示されている。
この研究結果について、都築准教授は「体内でのエネルギー燃焼を良くし、肥満を抑制することを意味する。ヒトにも当てはまるとみられる」と解説する。
今回の研究に際して、都築准教授らは75年のほか、60(昭和35)年、90(平成2)年、2005(17)年と、15年ごとの4つの年の平均的メニューを割り出した。厚生労働省「国民健康・栄養調査」や文部科学省「日本食品標準成分表」を参考にしたという。