「近い将来、交通渋滞は昔話になるかもしれない」(一部画像処理しています)【拡大】
運転支援システムが進化したら、自動車はどう変わるのだろうか。今でも一定間隔を保って走行したり、ぶつからないようにブレーキをかけたりするなどの水準に達している。
だが、今の技術力からすれば、車線を変更して前方の車を追い越し、再び元の車線に戻るといったことも決して夢物語ではない。全ての車両がこうした未来のシステムで管理されたら、高速道路で起きる激しい渋滞も理論的には起きなくなる。究極の自動運転の時代が到来することになるわけだ。
それを予感させるように新しい機能が続々と登場している。
例えば、近く登場するステーションワゴンタイプの車は、ブレーキランプや赤信号の色も識別できる。これによってタイムリーな減速制御などを実現する。さらに、走行車線からはみ出しそうになると自動的にハンドルを操作し、逸脱しないようにする「車線逸脱抑制機能」なども搭載した。安全性が一段と高まり、運転による疲労も軽減されることになる。
可能な部分は自動化し、ドライバーは運転の監視役というのが未来の自動車運転の姿かもしれない。(取材協力 富士重工業)