今年に入ってから、同誌の部数は右肩上がりだという。要因として、1月号から連載が始まった歴史漫画「プリニウス」(ヤマザキマリ、とり・みき合作)の存在が大きいとみる。「私を含め、いまの50代はごく普通に漫画を読んできた世代で、総合誌に漫画があることに抵抗はないと判断した。今までこうした雑誌を手に取ったことのない層が読んでくれており、さらに分母を拡大していきたい」と意気軒高だ。
拡大サイズ試作
総合誌の多くは長年にわたりA5判(縦210ミリ×横148ミリ)サイズを採用しており、記事は比較的小さな文字を使った2~3段組みが基本だ。だが、このパッケージを変える試みもある。
総合誌の中でも群を抜いた発行部数を誇る月刊誌『文芸春秋』(文芸春秋社)は、昨年9月号について、大きさを1・11倍とした拡大サイズ版を一部地域で試験販売した。大正12(1923)年の創刊以来、判型変更は初の試み。同誌などを統括する同社第1編集局の鈴木洋嗣局長(54)によると、この拡大サイズ版は5万部を刷り、おおむね好評だったという。「ただ、持つと重いとの指摘も多かった。時代の要請に応じたリニューアルは引き続き研究していくが、90年間同じ形で続けられた初期設計の優秀さは改めて感じる」