□吉田浩一郎クラウドワークス社長兼CEO
--第14回テレワーク推進賞会長賞を受賞した。サービス開始から約2年の実績は
「仕事のマッチングサイトを運営している。サービス開始から3月までに投稿された案件の予算総額は74億5000万円を突破した。仕事を依頼するクライアント数は2万4000社を超え、登録ユーザー数は13万人。発注リピート率は51.3%に達する」
--ネット上の仲介サービスが2年間で成長した理由は
「仕事をしている相手にワンクリックで感謝の思いを伝えることができる機能『ありがとうボタン』を設けるなど、働くことがより楽しくなるようなサービスの提供を心がけている。加えて、東日本大震災を経験したことで日本人の働き方に対する意識が変わったことも理由の一つだと受け止めている」
--テレワークを受け入れるようになった働き方の変化とは
「正社員として働くだけではなく、家族や地域を大切にする中で、自分に合った仕事を通じて世の中の役に立ちたいと考える人が増えたのではないか。『働くを通して人々に笑顔を』というスローガンを掲げているが、その価値観に共感する個人や経営者が増えてきたと思う」
--個人で働くことは保証や教育面などで不安もあるのでは
「既に海外では当社のようなサービス企業が登録ユーザーに社会保障を提供している例がある。当社もベネフィット・ワンと提携して福利厚生サービスを充実させたり、日本マイクロソフトや東洋美術専門学校と連携して教育にも取り組んでいる」
--今後の目標は
「2015年には日本の正社員比率が50%を切るという予測もある中で、当社のサービスがテレワークで働く人たちのインフラになればと願っている」