グループの社員らを集めた流通大手の入社式。消費税増税に伴い経営環境が厳しい中、「自動ブレーキ」で危険を回避しつつ、果敢な挑戦が望まれる=千葉市・幕張メッセの国際会議場ホール【拡大】
丁重に迎えた“金の卵”、いかに育てるか
たとえば、2年連続で計9千億円以上の巨額赤字を計上し、経営再建中のシャープ。大阪市阿倍野区の本社で行った入社式では、昭和56年度以降で2番目に少ないという新入社員94人に向かって高橋興三社長が「厳しい状況にありながら(当社に)入ってくれることに心から感謝しています」と述べた。
また、平成24年度に7500億円超の巨額の最終赤字を計上したパナソニックも大阪府門真市の本社で行った入社式で、津賀一宏社長が「こんな時期なのに(就職先に)選んでくれたことは大きな縁。大きなエネルギーを生み出しながら一緒に新しいパナソニックをつくっていきましょう」と呼びかけた。
日本生産性本部では「自動ブレーキ型」への接し方として、「使う人がその特性を十分に考慮し、上手に活用して初めて真価を発揮する」と指摘。高感度センサー(先を読む能力)を生かした開発(指導、育成)をすることで、衝突回避だけでなく、さまざまな環境下でも的確に走行できるように導く必要性を説く。丁重に迎えた“金の卵”をいかに戦力として成長させるか、各社の力量が問われる。