「夢」と向き合う絵本 水野敬也さん作、鉄拳さんとコラボ (2/2ページ)

2014.4.19 14:55

「僕の本は本当は『卒業』してもらうのがベストなんです」と話す水野敬也さん

「僕の本は本当は『卒業』してもらうのがベストなんです」と話す水野敬也さん【拡大】

  • 『それでも僕は夢を見る』から。主人公の「僕」はある時、「夢」を捨てる決心をする

 ベストセラーを連発する水野さんだが、「何かをやろうと思ってすっとうまくいったことは一度もない」。中高は男子校だったが「勉強も運動も周りに負け続けたんです。本当は女の子と遊びたかったのに、仕方なくゲームセンターに通っていた」と笑う。『夢をかなえるゾウ』をはじめ一連の著書は、「天から与えられる才能はバラバラなのに、欲望は才能がある人もない人も同じだけ与えられる。そのひずみを埋めたい。顔を上げたら人生が変わっているようなものを作りたい」という水野さんの「夢」を形にしたものだ。

 作中、夢を捨てた僕は時をへて、孤独に死んでいこうとしている。そこに夢が再び現れて言う。「夢はかなうんだよ」。夢に励まされ、僕は一通の手紙を書き残す。ともすれば、陳腐にさえ聞こえるメッセージが鉄拳さんのイラストによって、まっすぐに心に届く。

 「シンプルだけど、そこに収まらない不思議な絵。直球で、ベタな物語だからこそ絵は難しい。鉄拳さんしかいないと思った」と水野さん。鉄拳さんは平成24年に出演したテレビ番組で紹介された、揺れる振り子のなかに夫婦の半生を描いたパラパラ漫画『振り子』でブレーク。ネット動画の再生が短期間で100万回を超え、日本漫画家協会賞特別賞を受賞。NHK連続テレビ小説「あまちゃん」のアニメーションも手がけた。

 だが鉄拳さんもまた、漫画家やプロレスラーを目指して挫折し、お笑い芸人としても一度は引退を覚悟した経験の持ち主。夢を持つことのつらさを知るからこそ、シンプルな物語に込められたメッセージを温かく表現できるのだろう。

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