インテリジェンスビジネスソリューションズでは学生を集め、講座を開催している【拡大】
特に危機感が強いのが中堅・中小企業だ。あるITベンチャーの人事担当者は「前倒しで探していかないと優秀な子は採用できない」と打ち明ける。企業人事のポータルサイト「HRプロ」の調査では、中小でインターンシップを実施する企業は昨年に比べ、ほぼ倍増する見込みだ。
松岡仁主任研究員は「秋や冬にインターンシップを実施する企業も増えた。企業対象の調査では『採用選考スケジュールが守られると思う』との回答は1割以下。インターンシップに参加した優秀層から絞り込み、選考につなげていくのではないか。より多くの学生を取り込むため、1日だけのインターンシップも増えている」。
関係構築を
中小企業にとって悩みの種が内定辞退だ。前倒しで採用しても後に大手から内定が出れば辞退されてしまうこともある。そのため、学生との関係づくりに力を入れたインターンシップを行う企業も出てきた。