夏休みに家族で実家に帰省する人も多いだろう。身内とはいえ、お互いが気持ち良く過ごすにはある程度の気遣いが必要だ。夫の実家に帰省する際のマナーについて、「清紫会(せいしかい)」新・作法学院(東京都千代田区、(電)03・3265・7665)の近藤珠實(たまみ)学院長に聞いた。(竹岡伸晃)
長くても2泊3日
「マナーや作法とは、相手の立場を思いやり、不快感を与えないための優しさの表現。難しく考える必要はない」。日常生活やビジネス現場でのマナーについて、長年教えてきた近藤さんは「基本を踏まえたうえで自分らしく表現すればいい」とアドバイスする。
相手から好感を持たれるために知っておきたい基本とは-。
まず、事前にやっておきたいのが日程の連絡。帰省時期が毎年ほぼ同じでも、約1カ月前までに「今年もいつもの時期に伺いたいと楽しみにしています。何かご予定はありますか」と電話で確認する。電話口には夫婦で出た方が喜ばれるという。日程は2泊3日までがお勧め。「3泊以上になるとお互いが気疲れする」(近藤さん)