■女性、妻、夫婦の在り方を語る
明治22(1889)年、米沢藩士の血筋に生まれた筆者の祖母は、厳格な武家の教育を受けて育った。
その祖母と12歳まで暮らした筆者が、記憶に残る祖母の言葉を通して、現代社会で失われた道徳心や男女平等の考え方の是非、武士道の本質などについて考察を重ねていく。
「夫を穢(けが)すことはおのれを穢すことですよ」「子供には目に見えぬものを与えなされ」
筆者は祖母の言葉を読み解きながら、女性、妻、夫婦の在り方について語っていく。そこに広がる世界観や夫婦観、親子観は表題の「女子の-」にとどまらず、男子も必読の「武士道」書だ。(1512円、致知出版社)