実証研究を監修した愛知学院大学心身科学部の大澤俊彦教授は、「血圧、HDLコレステロールともに統計的に有意な差があり、4週間という短期間かつ25グラムという量でこれほどはっきりした結果が出るとはわれわれも驚いた」と話した。
研究で使用したチョコレート25グラムは、小さいおにぎり1個程度のカロリー。4週間のチョコレート摂取後も体重やBMI(肥満度)に変化はなかった。被験者を対象に行ったアンケートでも「(チョコレートを食べることで)心身ともに健康が維持され、活力にあふれていた」との回答が多く寄せられた。
大澤教授は「欧米と比較して日本人のチョコレートの摂取量は少ない。カロリーが低く、カカオポリフェノールが多いチョコレートを1日25グラム程度食べることを新しい習慣にしたらどうか」と提案している。