厚生労働省が3日発表した毎月勤労統計調査(従業員5人以上)によると、2014年の年末賞与(14年11月~15年1月支給分)が前年比1.9%増の37万5431円だった。
年末賞与としてはリーマン・ショックの影響が軽微だった08年(1.0%増)以来、6年ぶりにプラスに転じた。景気回復によって中小企業で賞与額が伸びたことが寄与した。
産業別では、製造業が4.9%増の50万4051円、卸売業・小売業が1.5%増の30万6183円、医療・福祉が3.1%増の31万9698円だった。就業者数が多い業界で賞与の増額が目立った。
同日発表した2月調査(速報、同)では、1人当たりの平均現金給与総額は前年同月比0.5%増の26万1344円で3カ月連続でプラスだった。
基本給にあたる所定内給与は0.5%増の23万8883円で2カ月連続で増えた。特にパートタイム労働者は1.0%増(前月0.1%増)となり、人手不足が続いて時給水準が上昇しているのを反映した。
一方、現金給与総額から物価上昇分を除いた実質賃金は2.0%減。減少は13年5月以来、22カ月連続だが、昨年4月の消費税増税に伴う物価上昇の影響(2%程度)を除けば、賃金の目減りは実質ゼロになった。
厚労省は今後の賃金動向について「将来明るい兆しが出ている」としており、来月以降、実質賃金はプラスに転じる見通しだ。