【書評】『東日本大震災 被災と復興と』木下繁喜・著

2015.4.11 05:00

 ■地元記者が伝える「これから」

 東日本大震災の発生から4年がたち、被災した地域でも震災の体験が徐々に風化していくという。

 だからこそ、災害の体験と教訓を伝えようと岩手県大船渡市の地元記者が避難所、支援物質、仮設住宅、復興計画などの「あの時」と「いま」そして「これから」を伝えたのが本書だ。

 何度も出てくるのが行政に対する厳しい指摘。法律に縛られ、被災者の自立を妨げている実態だ。法律によって守られるべきは人間なのか、それとも法律なのかと問いかける。そして、被災者の生活再建なくして地域の復興はないと訴える。被災当事者だからこそ、その言葉は重い。(1620円、はる書房)

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