他人の作ったおにぎり、4人に1人が「いや」 人間関係に水を差すことも (3/3ページ)

2015.4.26 17:03

 相手を配慮

 都内に住む鈴木澄子さん(34)=同=は以前、自分で作ったおにぎりを友人の女性におすそ分けしようとして断られた経験がある。

 女性とは今も付き合いはあるが、それ以来、一緒に食事をしなくなった。鈴木さんは「自分が不潔だと思われていたのでは、と今でも考えることがある。とても傷付いたので、もう一緒に食事をする気分にはなれない」と打ち明ける。

 杏林大学医学研究科の古賀良彦教授(精神神経科学)は「親でも他人でも細菌が付いている付いていないの条件は同じ。食べられない人も、自身が食べられないことは不合理だと分かっているはず」とした上で、「習慣は努力してもなかなか治らないもの。無理して食べて自分を納得させるのはつらいので、ありがたくいただいて家に持ち帰った後で処分するなど、相手を配慮する上手な方法を考えることが大切」と語っている。

 平本さんは大人になるにつれ、食べなくてはならない状況になりそうだったら、その場を早めに切り上げたり、「自宅で食べてきたから」などと言ったりして無理なく断る“術(すべ)”を身につけてきた。

 それでも、他人の善意を踏みにじり、嘘をつかなくてはならないことに心苦しさを覚えているという。

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