電子黒板型プロジェクターを使い、惑星探査機の活躍ぶりを話すJAXAの的川泰宣名誉教授。画面左側が拡大されたデジタル教科書=東京都江東区【拡大】
電子黒板など情報通信技術(ICT)の学校への普及に伴い、「デジタル教科書」への関心が高まっている。紙の教科書と同じ内容を閲覧できるほか、音声や映像などのコンテンツも利用できるのが特徴だが、本格的に導入するには費用や内容の質をどう確保するかといった問題がある。文部科学省の専門家会議も課題について検討を始めた。(寺田理恵)
臨場感たっぷり
「惑星探査はわれわれの運命を左右する大事な課題。デジタル教材でお楽しみいただければ」。小惑星探査機「はやぶさ」のプロジェクトメンバーとして知られる宇宙航空研究開発機構(JAXA)の的川泰宣(まとがわ・やすのり)名誉教授がこう話した。
東京都内で今月開かれた展示会「教育ITソリューションエキスポ」の模擬授業。電子黒板型プロジェクターの画面に映された中学理科の教科書を使い、惑星の画像などで宇宙について学んだ後、惑星探査機に関する記述部分が拡大された。すると、的川さんがゲストティーチャー役で登場。画面に探査機や軌道の画像を映し出し、惑星をめぐる最新の話題を臨場感たっぷりに披露。集まった大勢の教育関係者が見入った。