入社してから見るようになったという宮嵜永子さん(41)は「これまでもいい映画を味わってきましたが、映画の熱量を感じたのはロマンポルノが初めて」と目を輝かせる。そのパワーの源を解く鍵は、日活の歴史にある。ロマンポルノ第1号は1971年公開の「団地妻 昼下りの情事」と「色磨大奥秘話」。日活は経営難を理由に映画製作を中止していたが低予算で利益が上げられる成人映画のロマンポルノ路線に移行。この2作品がヒットしたことで軌道に乗った。
高木さんは「当時、日活は“崖っぷち”な状態で、ロマンポルノ製作開始前に『嫌な社員は辞めてください』というスタンスだった。それでも残った人は本当に映画が撮りたかった人ではないか。絶対成功させないと、というパワーが作品の熱量になっている。自由度でもフランスのヌーベルバーグ(新しい波)と共通するものがある」と指摘。新作も「当時と同じ熱量を持った監督にお願いできれば」と期待している。
「ロマン」なポルノ
今回のプロジェクトで危惧しているのは「ポルノ」という言葉だという。皆木さんは「基本的にロマンポルノの性行為は演技であり、局部に前張りもするということを理解してほしい」と訴える。