【書評】『習近平の中国』宮本雄二・著

2015.7.4 05:00

 ■元駐中国大使、政権の行方分析

 中国共産党は、八方塞がりの状態にある。

 国内の資本階級を倒して権力を得たにもかかわらず、その後は統治維持のためにあらゆる人物を入れて「みんなの党」と化した。経済の発展は貧富の差をもたらした。国威高揚のため対外的に強硬姿勢になり、周辺国と摩擦を引き起こす…。

 元駐中国大使の著者は、政治や軍などあらゆる体制の改革を進める習近平国家主席の指導力に一定の評価をする。だが「共産党の統治が崩壊し中国が大混乱におちいる」可能性もあるとみる。習政権の行方を分析し、日本は隣国とどう付き合うべきかを提言する。(821円、新潮新書)

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