これはパクリ?インスパイア? ファッション業界で氾濫する“模倣” (3/5ページ)

2015.7.19 07:04

「スナイデル」の正規品(左)と、衣料品販売会社「Gio」がGRLで販売したもの=6月30日、大阪府警本部

「スナイデル」の正規品(左)と、衣料品販売会社「Gio」がGRLで販売したもの=6月30日、大阪府警本部【拡大】

  • スナイデルのデザインをコピーし、Gioが販売していたトップス(左端は本物)=大阪市中央区大手前の大阪府警本部
  • クリスチャン・ルブタンのハイヒール。赤い靴底“レッド・ソール”はブランドの象徴
  • TASAKIを代表する「balance」シリーズ(提供)

 ところがサイト内の会社概要や利用規約をよく読むと、明らかに日本語が不自然であるケースが多い。ここで、偽物を売りつけられるか、料金だけをだまし取られる詐欺サイトの一種であることに気づく。

 今回のGRL関係者逮捕は、詐欺容疑ではない。正規品をコピーし、自社タグをつけて安価で売るというやり方で、コピー商品の販売などを規制する「不正競争防止法」に違反する行為というわけだ。消費者は“「スナイデル」とそっくりのGRLの商品”を購入するが、(コピー品と)承知の上かどうかは人それぞれだろう。

 ファッション業界において、“模倣”はある意味氾濫している。毎シーズンの流行は横並びで、他ブランドとの差といえば「柄が違う」「素材が違う」「ベルト部分が違う」「ボタンの数が違う」…と微妙な違い。模倣か否かの線引きは難しい。

 「サンローランっぽい」「プラダ風」と、似たデザインは山ほどあるが、「コピーしたでしょ!」と証明するのは困難だ。「インスパイアされたけど、まねはしていない」と言われれば、それまで…ということがまかり通っているのだ。

それでも、そのブランドを表現するのに欠かせないデザインや…

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