■生産者と消費者の新しい共生
農家や漁師など1次産業の現場で頑張っている人々の思いや創意工夫などを誌面で伝え、その“付録”として彼らの生産品がついてくる。そんな異色の情報誌『食べる通信』を立ち上げた著者が、その試行錯誤や現場でのエピソードなどを紹介する。
消費者が気に入った生産者を継続的に応援できる仕組みをつくろうというチャレンジだが、感心させられるのはノウハウが公開・共有され、全国各地で追随する動きが広がっていること。離れていても、つながることはできる。生産者と消費者との新しい「共生」のスタイルが示されている。(高橋博之・著/1620円、CCCメディアハウス)