【著者は語る】著作家・早川いくを氏「へんな生きもの へんな生きざま」 (1/2ページ)

2015.8.8 05:00

 ■生物の「変てこ」集めた読む写真集

 昨年上梓(じょうし)した「へんないきもの」の続編「うんこがへんないきもの」から約半年、二の矢を放つように再び生物本を出すことになった。しかも今回は早川史上初の写真集である。この本を企画したのは、非常にクオリティーの高い写真を豊富にそろえることが可能になったからだ。ハイクオリティーの生物ビジュアル本は多いが、本書の写真が際立っているのは、生物の美しさや愛らしさではなく「変てこさ」というところがミソ。

 本書はただビジュアルを眺めるだけではない「読む写真集」だ。生物の変てこ過ぎる狩りの能力を取り上げた(1)「狩る 捕る 喰らう」、奇妙な防御法を紹介する(2)「愛する自分を守るため」、擬態の驚異(3)「存在しない者たち」、驚くべき適応力に焦点をあてた(4)「周りに合わせて生きてます」、そしておかしくも哀しいオスとメスの営みを描く(5)「ある愛の詩」-と五部構成になっており、それぞれに、奇妙な姿形となり、手段を選ばず、なりふりかまわずに生きる生物たちの「生きざま」を、美麗写真とウイットに富んだ文章でまとめてみた。

 時速80キロの高速パンチで狩りをするシャコ、詐欺師のように狡猾(こうかつ)な蜂、空飛ぶイカ、世界一醜い魚など、普通の本ではセンターを張れない連中が、堂々の見開きカラーで己を主張する。読み終わる頃には、生物たちの生きざまに感嘆し、進化という奇跡に思いをはせることになるだろう。

 さらに、これほどのクオリティーとボリュームを備えているにもかかわらず、本書は何と定価2800円+税なのだ。実に良心的で、最初、出版社にこの価格を聞いたとき、私は感服のあまり、本のタイトルを「コスパへんな生き物」としようとしたが、何のことかわからんと諭され、現状のタイトルに落ち着いた次第だ。子供たちの夏休みの読書にも、夏のお中元にもぴったりの一冊であると思う。(3024円 エクスナレッジ)

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