アンテナショップフェスティバルには「トリピー」(鳥取県・左)や「レルヒさん」(新潟県)などご当地キャラクターも登場した【拡大】
「アンテナショップは毎年増え続け、いま把握しているだけで57店舗あります」と、一般財団法人・地域活性化センターの畠田千鶴・振興部広報室長は話す。「道府県単位で40近く。なかには同じ県で複数のショップを構えるところもあって、来年3月までに長崎と富山が銀座周辺に新たに出店予定です」。同センターの調査によると2013年度は半数以上が年間1億円以上を売り上げ、7億円~10億円の店も2店あった。「昨年4月に消費税が8%に上がっても売り上げが落ちませんでした」と畠田さん。好調の要因は何か。
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アンテナショップの前身は東京駅八重洲口にあった国際観光会館に入っていた各府県の観光案内所だ。同ビルの再開発にともない多くが前述の東京交通会館に移転。1994年に沖縄県物産公社が付近に物販を中心とする「銀座わしたショップ」をオープンした。沖縄から直送された食品や土産物の販売のほか、泡盛などのイートインコーナーも備えた“リトル琉球”は評判を呼び、この成功を見て鹿児島や北海道なども同様の店を出店し、アンテナショップのビジネスモデルが次第に確立されていく。
アンテナショップは地元の商品をプロモーションしたり、テストマーケティングをすることで直接お客の声を聞ける。デパートやスーパーなどのご当地イベントではポスターを1枚貼るのにも細かい規制があるが、自治体がバックについている自前の場所なら自由にハンドリングができる。買う側も銀座や日本橋など東京都心の便利な場所で地域ブランドの限定品を手に入れることができる。自治体中心の運営なら安心・安全で良質なものを売っているだろうという信頼感も大きい。