岡田氏は新規事業をシュリンク包装の機械だけに留めなかった点も興味深い。家業を引き継ぐまではコンサルタントをしていた関係で、岡田氏は、技術を持ちながら、組織風土を変えられなかったり、社員が育たなかったりして、事業を伸ばせない中小企業を多く見てきた。「うちの会社の変身ストーリーはコンテンツになる」と岡田氏は判断。今では岡田氏自身が講師となり、大阪ガスが展開するMOT(技術経営)スクールの人気講座となっている。
3年間で売上高10億円に挑む
これを契機に、コンテンツ制作や放送事業にも乗り出した。新商品の開発秘話などをストーリーに仕立てて映像化し、それをCS放送「日経CNBC」や「BSジャパン」の放送枠を買い取って流すビジネスだ。すでに全体の売上高5億5000万円のうち約1億円をコンテンツ事業で稼ぐ。
岡田氏は言う。