山梨県韮崎市の「ぶぅふぅうぅ農園」を訪ねました。私の車に驚き、一斉に散り散りになった食事中の子豚たちが、恐る恐るエサの場所に戻ってきます。その姿が何とも愛らしい。
「豚はとても臆病で、賢く、清潔好き」と話す農園長の中嶋千里さんは1978年から放牧養豚に取り組んでいます。豚の数は現在母親と合わせて200頭近く。好きな時に豚舎を出て草を食み、泥遊びで体を洗い、木陰で昼寝。清潔好きの豚たちは豚舎内を汚さぬよう外で用を足すので、掃除の手間が減り、豚舎を清潔に保てます。病気になりにくく、抗生物質を使わないせいか、くさみがなくおいしい豚肉になるのだとか。
もう一つのこだわりが母乳養豚です。通常の養豚現場では24日前後で離乳するのが、45~60日かかりますし、母豚の年間出産回数が減るので出荷頭数も少なくなりますが、中島さんは「母乳で育てる方が自然な気がする」と笑います。
快適性に配慮した家畜の飼養管理を推進する「AWFC Japan(アニマルウェルフェア・フード・コミュニティ・ジャパン)」を立ち上げ、初代代表に就任した中島さん。「何よりも気持ちよさそうに水浴びしている豚を見ていると癒されます」と魅力を語りました。
<プロフィル>
わたなべ・いくこ エフエム富士出身。現在はFM局で構成するJFNほか、TV、雑誌、ウェブでアウトドアと温泉の魅力を発信中
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