骨髄移植免疫異常に皮膚がん薬が効果 佐賀大医学部

2016.7.12 05:00

 白血病、悪性リンパ腫といった「血液がん」の患者に骨髄を移植した際に起きる免疫異常の防止に、皮膚がんの治療薬が効くことを佐賀大医学部の研究チームがマウス実験で初めて突き止めた。がんの再発を抑える効果も確認した。チームは早期に臨床試験を始め、5~10年以内の実用化を目指す。

 血液がん治療は、血液のもとで、骨髄などに含まれる健康な造血幹細胞の移植が必要となる場合がある。ただドナーと相性が悪いと、合併症の「移植片対宿主病」により皮膚の発疹、肝機能障害が引き起こされ、重症化する例も多い。

 現在、これを予防、軽減するには強力な免疫抑制剤を投与している。しかし、患者のがん細胞に対するドナーの白血球の攻撃力まで弱めてしまい、がんが再発してしまうことがあった。

 チームは今回、皮膚がんの一種「悪性黒色腫」の治療薬として承認されている「トラメチニブ」に着目。マウスに投与した結果、合併症の予防、がん再発抑制の両方に効果があると確認した。

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