「こんなに収入があるのに…恥ずかしい」 貯蓄少なくて焦る“浪費妻” (6/6ページ)


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 【増額した項目】

 ●医療費 +8000円

 ……禁煙治療を始めた。1カ月7000円の禁煙治療薬+診療費+家族医療費

 ●小遣い+4万円

 ……夫7万円、子5000円→夫7万円、妻4万5000円。

 妻が使うお金が家計の中に散在していたため、妻が自由に使えるお金を設定し、使える部分を明確にした。

 夫も禁煙外来に通い、格安スマホに交換

 Mさんは、妻が頑張るのならと、意を決して禁煙に取り組むことにしました。愛煙家だったので一人で取り組むことが難しく、禁煙外来に通い始めました。そのため医療費は増えてしまいましたが、たばこ代は確実に減らせています。

 そして、これら削減策に取り組むうち、スマホ代がもっと安くできることを知った奥さん。せめて自分と子どもだけでも変えようと、格安スマホに乗りかえました。

 こうして3カ月ほどで15万1000円の削減に成功しましたが、まだ削減できる部分が残っていますから、今後も期待できそうです。

 このMさんのご家庭のように、高収入に安心し、あればあるだけ使ってしまう家計は意外に多く見かけます。羽振りが良く、お金持ちそうに見えることが格好良く感じるのかも知れませんが、それで肝心の貯蓄がないとなれば、バカげたことです。

 社会的な地位があれば、恥ずかしくない生活をしたいという方がいますが、お金を湯水のように使ってその生活を作るということとは違うのです。自分にとっての大切な支出を見きわめ、支出にメリハリをつけていきたいものです。

 (家計再生コンサルタント、ファイナンシャルプランナー 横山 光昭=文)(PRESIDENT Online)