シルバー世代の小遣いは30年前より少ない-。博報堂生活総合研究所の調査でこんな結果が出た。平成28年の月平均の小遣い額は2万6820円で、昭和61年の2万8830円と比べると、2010円少なかった。また、生活について聞くと「先の見通しが暗い」と答えた人が半数近くを占めた。同研究所は「高齢化で寿命が延びて公的年金制度などへの不安が高まる中で、節約志向が強まっているのではないか」と分析している。
同研究所は、昭和61年から60~74歳の「シルバー世代」を対象に10年ごとにほぼ同じ質問内容で対面式の調査を続けている。今回は今年2~3月に首都圏の男女700人から回答を得た。
これまでの調査で小遣い額が最も多かったのは平成8年の3万3450円で、同18年は3万1620円に減少した。28年は18年から、さらに4800円も減った。