変わりゆく日本国内の「超富裕層」 ニューリッチはクルマや家に興味ナシ? (2/5ページ)


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 この事業を12年にgumiに売却すると今度はシンガポールに移住し、家と暮らしに関するネット・メディア「iemo」をオープンした。わずか9カ月後にiemo事業をDeNAに売却しており、手にした金額は推定で20億円を超えるといわれる。

 近年、村田氏のように、次々と事業を立ち上げ、これを売却することで、短期間で大きな資産を手にするコンパクト・ニューリッチが増加中だ。

 かつて、事業の立ち上げや売却には多大な労力が必要だった。初期投資額も大きく、投資資金を回収するためには、株式市場に上場する以外に方法はなかった。上場のハードルが下がったとはいえ、上場できる規模になるまで会社を成長させるのは並大抵のことではない。それに何よりも企業の成長には時間がかかる。

 だが、ネット・インフラの普及によって、初期投資ゼロでも事業をスタートできるようになり、起業のハードルは大幅に下がった。また、資金の回収についても、最近では上場することなく、大手企業への売却という形でイグジット(出口のこと)できるようになってきた。大きなニュースになっていないのであまり一般には知られていないのだが、実は、ネット系の大企業は年に何社もベンチャー企業の買収を行っている。そのたびごとに、ちょっとした資産家が次々と生まれているのである。

生活の利便性を第一に考えるので、住まいも都心志向という人が多い