「サンマ消える日も近い…」あり得ないほど高騰 背景に「台湾漁船」の影 (2/3ページ)

高騰している生サンマの売り場=9日午後、大阪市平野区(村本聡撮影)
高騰している生サンマの売り場=9日午後、大阪市平野区(村本聡撮影)【拡大】

  • スーパーの鮮魚売り場に並ぶサンマ。台風などの影響で価格が高騰している=大阪市平野区(村本聡撮影)

 なぜ、ここまで高騰しているのか。要因の一つには、相次ぐ台風の通過があるとされる。

 サンマ漁の大半は、北海道や東北を拠点にしている漁船が行っている。しかし今年は8月に計6つの台風が接近・上陸。「出漁できない状態が続き、需給バランスがあっておらず、価格高騰を招いている」(市場関係者)という。

 また、サンマは北からの寒流に乗って日本近海に集まるが、国立研究開発法人水産研究・教育機構の担当者は「今年は海水温が高い状態が続いており、日本近海に寄ってこず、あまり取れなくなっている」としている。

 こうした異変に加え、台湾漁船の動向がサンマの価格高騰につながっているという。

 台湾では、和食ブームでサンマが大人気となっており、サンマ漁も盛んに行われている。同機構などによると、北海道沖の日本の排他的経済水域(EEZ)のすぐ外側の公海上にはシーズンになると、台湾漁船が大挙して押し寄せている。

船内に冷凍施設を備え、数カ月にわたって洋上にとどまって漁を続けることが可能