
倉林知子アナ【拡大】
横浜市金沢区にある永島農園。大正時代には皇室に米を献上していた500年以上続くこの家にサラリーマン家庭育ちの外資系銀行員、永島太一郎さんが婿入りしたのは8年前です。
結婚相手が農家だから、とシンプルに就農を決めたものの、農業知識ゼロの永島さん。農業法人に就職し、住み込んで約3年間経験を積みます。千葉県内のシイタケ農家と出会い、シイタケ栽培に乗り出しました。
同じ菌種でも日の当たる場所で育てた方が、当たらないところで育てるよりおいしい、と始めた日差しの下での栽培。しかし、いざ始めると干しシイタケになったり、菌床が乾いて収穫が少なかったり。結論は「細かく手入れをするしかない」。こうして生まれた「おひさまシイタケ」。今では飲食店や百貨店などへ順調に出荷しています。
同じ店に作物を卸す農家仲間7人で、所属する農協支部の枠を越えた団体「神七」も結成しました。「何代も続く農家で育った」「企業に就職したあと農家に戻った」など背景の異なる人が持つ多彩なネットワークを共有し、現在は地元企業と組んで食品を開発中です。
イタリアのスローフードイベントで講演もやりました。都市農家を元気にする入り婿さんの挑戦、まだまだ続きそうです。
<プロフィル>
くらばやし・ともこ 元さくらんぼテレビ。英エセックス大卒。日本語、英語でフリーアナウンサーを務める。主に報道とスポーツ。
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