【局アナｎｅｔ】おしゃれ店舗で若者に日本茶の魅力を　荒木麻里子

　創業約１３０年という茶所・静岡の老舗製茶問屋、マルモ森商店が提案する新しい形の日本茶専門店があります。静岡市葵区鷹匠の「ｃｈａｇａｍａ（チャガマ）」です。

　外観も内装も「これが日本茶のお店？」と思ってしまうおしゃれな店ですが、試飲可能な日本茶が７０種類以上も常備されています。高級茶はもちろん、バジルやミントなどと合わせたブレンド茶もあります。

　透明なパッケージで中身の茶葉を目で楽しめるものが多いのも特徴です。「カワイイ」「透明パッケージだとどんなお茶が入っているかがわかってなんとなく安心感がある」とお客さんも満足そうです。

　人気を集めているのが、カフェコーナーにあるコーヒー用のマシンでいれた煎茶（せんちゃ）エスプレッソ。うまみ・甘み・渋み・苦みをぎゅっと凝縮し、一度に堪能できる、ここでしか味わえない衝撃の一杯です。私が試した煎茶ラテは、ミルクたっぷりの優しい甘さに煎茶の苦みがほのかに感じられ、とりこになりそうなおいしさでした。

　「緑茶離れの進む若年層との接点にしたい」と店主の森宣樹さんは話します。老舗の思いが生んだｃｈａｇａｍａ。時間を忘れてしてしまいそうな居心地の良い空間です。

＜プロフィル＞

　あらき・まりこ　静岡放送出身、大学在学中はカリフォルニア州立大学へ留学、フリー転身後もスポーツ、ニュース、各種イベント司会などを担当。

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