
静岡伊勢丹内にあるカフェコムサで開催されたケーキ教室=24日、静岡市葵区(吉澤智美撮影)【拡大】
静岡県藤枝市に住むカフェ店員の小林和子さん(41)は「自分はプレ金ではなく普通に仕事があったが、友達に誘われて参加した」といい、完成したケーキは同じくプレ金ではない夫と一緒に食べる予定だと話した。
屋台のビールやワインで乾杯
同区の青葉イベント広場では市などで組織する「静岡市プレミアムフライデー官民推進協議会」が主催して午後4時からオープニングイベントも行われ、参加者らが屋台のビールやワインで乾杯した。イベントに参加した会社員の男性は「会社から午後3時に退社するよう言われた。明るいうちからお酒が飲めるなんていいですね」と興奮気味に話していた。
働き方改革に結びつけたい静岡市
プレ金は経済産業省の音頭で全国一斉に行われるが、静岡市の取り組みが注目を集めているのは、同イベントを単に消費喚起だけにとどめず、企業の働き方改革にまで結びつけようとしている点だ。
市によると、社員がプレ金に参加しやすい環境作りに努めるとする宣言書を静岡商工会議所に提出した企業は156社に達し、企業側も積極的に関与する形で同イベントの盛り上げに乗り出している。
同会議所に加盟する従業員30人の市内の建築事務所の担当者は「顧客を抱えている社員もおり、全員が午後3時に仕事を切り上げることは難しいが、社内で事務を担当する社員などはできる限り早めに退社するよう呼びかけた」と話した。