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感じたシェアハウスのメリットはいろいろある。ルームメイトと食事に出掛けたりホームパーティーを開いたりと、新たなコミュニティーを築けるのは楽しかった。一年間も寝食を共にすると“20人のアラサー女性”は筆者にとって“20人のお姉ちゃん”となり、家族にかわる安心感を得られた。
良識人に恵まれた稀有な共同生活だったが、他人からしてみれば一軒家に女性20人が住む光景は異様そのもの。近隣住人とすれ違うと怪訝な顔を向けられることもあった。
臭い・汚い・うるさい… トンデモ住人に戦々恐々
ただ、節度ある住人が多く集まっていたとはいえ、赤の他人が20人も肩を寄せればトラブルは避けられない。寝室は数人で共有し、個人にあてられるのは「二段ベッドの片方」のみ。筆者は一年間で3人と二段ベッドを共有し、最初の2人とは不満なく快適に過ごせた。
だが、3人目はとんでもない“シェアハウスクラッシャー”だった。彼女はテレビ番組の制作会社で働く20代後半の女性。多忙な彼女が家を出入りするのはいつも深夜。夜中にドタドタと部屋を走り二段ベッドの上段に「飛び乗る」と、パイプベッドは揺れに揺れ、「地震か!?」と思わず飛び起こされることなど日常茶飯。何日履いたか分からない靴下がベッド上段から落ちてくるわ、鼻をかいだティッシュが床に転がるわ、衣類や寝具はろくに洗濯しないわ、豪快にいびきをかくわで住環境は急速に悪化した。本人に悪気がないだけに注意も語気を強められず、いつまで経っても素行は直らない。結局管理会社に複数の連絡が入ったようで、彼女にはたびたび「◯◯しないと『強制退去』」がつきつけられた。