多摩ニュータウンだけじゃない… 郊外で進む限界集落化、「子づくり団地」と揶揄される支援 (4/4ページ)

2017.4.2 13:10


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  • 浦賀駅周辺は坂の街。丘の上の住宅街は駅から目と鼻の先だが、実際に歩いてみると息が上がる。タクシーやデリバリーを利用したくなるお年寄りの気持ちが痛いほどわかる。

 結婚、子育て世代の転入を促進するためにはどうしたらいいのか。

 先日、東京郊外の賃貸集合住宅に暮らす何組かの子育て世代のサラリーマンが筆者に、持ち家はあるに越したことはないが、いくら金利が低くても30年以上先のことはわからないので、無理してローンを組むつもりはない、銀行に相談しても組めそうになかったので、子育ての過程で移住を含め柔軟に考えたいなどと話してくれた。「持ち家」に対する感情がどうも淡泊なのだ。

 これが多数派とは即断できない。だが、ある地方の町の移住担当者の話を思い出した。子育て支援の一環として空き室の多い公営住宅を格安で提供、学費補助・医療費なども優遇した結果、住宅は埋まったが、子どもたちが成長し、支援終了時に次々と退去、町からも転出したというのだ。住民は「子づくり団地」と揶揄している。それでなくても苦しい財政事情のなか、せっかく投資しても出ていかれては自治体がますます疲弊していく。

 予算のばらまきだけでは、人口の減少・流出は止められず、老人ばかりが目立つ巨大な住宅群が誕生していくかもしれない。自治体はますます智恵を絞らなければならないであろう。

 (ジャーナリスト 三星雅人=文・撮影)(PRESIDENT Online)

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