
今川新聞を手に反撃を誓う鈴木将仁理事長と今川さん=静岡市葵区の「今川さん制作委員会」事務所(石原颯撮影)【拡大】
号外は静岡商工会議所が2年後の義元生誕500年に向け、義元を活用した街おこしに乗り出す方針を決めたのに合わせて発行。同委員会の鈴木将仁理事長(44)は商議所や行政などがおのおので行っている義元に関するイベントなどの活動を新聞に集約して掲載することで「市民が情報を一手に知ることができ、各機関の連携も深められるのではないか」と期待を寄せる。
第1号の発行日などはまだ未定だが、新鮮な情報を届けられるよう間をあまり空けない形で定期的に発行していく方針という。
同委員会は、天下取りを成し遂げ晩年を駿府(静岡市)で過ごした徳川家康ばかりを持ち上げ、義元を軽視する地元の風潮に違和感を持った鈴木さんら同市内の若手クリエイターが立ち上げたもので、浜松市のマスコットキャラクター「出世大名家康くん」に対抗して“不当な”歴史的評価に涙を流すゆるキャラ「今川さん」を2年前に製作。しかし、広報活動はSNSが中心で、インターネットになじみが薄い年配者への浸透が課題になっていた。
今回の号外発行を受け、「何かできることはないか」と新たに会員に加わった読者もいたという。
鈴木さんは「市民が義元公を尊敬し、誇りに思ってもらえるようになれば、『今川さん』の涙もとれるかも」と話している。