「高学歴リア充夫婦」ほど離婚する 結婚の鬼門は“5年以内”と“20年後” (3/6ページ)

永田夏来『生涯未婚時代』(イースト・プレス)
永田夏来『生涯未婚時代』(イースト・プレス)【拡大】

 結婚後間も無くGさん夫婦は口論が絶えなくなり、夫が「キレて物にあたるようになった」のをきっかけにだんだん家にいづらくなっていきました。「これじゃ結婚している意味がない」と思うようになったと、Gさんは言います。離婚はたくさんエネルギーを使いますし、周りを巻き込みますから、なるべく避けたいのは言うまでもありません。しかし結婚したものの子どもを持たないで離婚したという友人たちの話を聞いていると、スターター・マリッジを経て初めて対峙できる問題というのもあるようです。

 それは自分自身を縛っている「結婚とはこうあるべきだ」という理想像です。

 水谷さるころさんの『結婚さえできればいいと思っていたけど』(幻冬舎)はまさにこの問題を取り上げたエッセイ漫画です。30歳までに絶対結婚したいとのことで結婚したものの3年ほどで離婚したという自分自身の経験について、結婚したことで「これからの人生がどうなるのか」というモヤモヤから解放されたと水谷さんは言います。しかし結婚したいとの思いが強すぎて、相手との関係や周りの意見が当時は全く見えていなかったという問題がありました。水谷さんはその後別のパートナーと事実婚することになります。一度結婚を強行したことによってようやく焦りから解放され、自分の人生や周囲の人間関係に対する客観性を得るに至った様子が本作では描かれています。

 結婚に向かってがむしゃらになることは時には大切かもしれませんが、実は自分だけではなく周囲を巻き込みながら「結婚」という理想に振り回されているという側面があります。自分が抱えている不安感や焦燥感は、「結婚」すれば本当に解決するのかは丁寧に考える必要があるでしょう。

夫婦のうちのどちらかがかなり我慢して暮らしている

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