しばらく両親が手をかけられなくなるであろう上の子ども用のワークブック、お祝いに訪問するお客さんにお出しするためのコーヒーやお茶菓子もあれば、なんと、夜の授乳を分担して寝不足になるパパ向けのレッドブル(エナジードリンク)、しばらくは次の妊娠を避けるであろう夫婦のためのコンドームまで入っていたりする。
市の図書館もちゃっかり本と引き換えられる券を忍ばせていたりもする。
◆親自身の幸福も重視する価値観
そこここに親の楽しみのためのグッズが入っているあたりに、個人主義で親自身の幸福も重視される価値観が透けて見える。特に、どうしても自分のことが後回しになりがちなママのためのいたわりグッズは心にしみる。
あれもこれも大変な育児の中で「赤ちゃん特需」が期待できる家庭に、効果的にアピールしたいと各社がしのぎを削った結果である。ただ、その「戦場」の中で、しかもホルモンの関係もあり感覚が敏感になっている女性にとって、「おめでとう」の言葉とともに渡されるこのギフトのインパクトは相当なものである。
そのインパクトと、新生児期の我が子の思い出とともに試した製品の印象は、自動的に格段にアップする。無機質に小さな試供品を配布するのとは全く次元の違うPR効果である。