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仕事+休暇=「ワーケーション」 旅先・避暑地で仕事、急ぎもOK (2/2ページ)

 避暑地での仕事は4年目。1カ月間借りられる物件を探し、通信環境を整える。伊野さんは「涼しくて快適。子供も自然の中で遊べて喜んでいた」と話すが、1人で働くと「エラーを見落とすことがあり、気を抜けない」という。

 こうした働き方に注目し、ワーケーション利用者を受け入れる側として積極的に取り組む自治体も出てきた。和歌山県は7月に同県白浜町で首都圏在住者向けの体験会を開き、環境の良さなどをアピールしている。

 ただ、「休暇中はしっかり休むべきで、働くのはおかしい」という意見も根強い。自宅などで働くテレワークも、仕事とプライベートの区別をつけるのが難しい場面があり、制度の利用者は試行錯誤を続けている。

 和歌山県の天野宏(あまの・ひろし)情報政策課長は「ワーケーション体験者からはメリハリをつけて働くと仕事の効率が上がるという報告がある。長期休暇が取りにくい人に、一つの選択肢として考えてもらえれば」と説明。日本航空も「ワーケーションは、どうしても外せない仕事が入った時のためのセーフティーネット(安全網)」と話している。

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