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思わず「これは面白い!」…“理系のイメージ”覆した東工大生たち (2/3ページ)

安西洋之

 この日の全体のプログラムはある技術的課題をベースにして未来社会像を「ボーダーなく」考え、討議するよう設計されていたように見えたが、実は学生はそういった思惑とは別の方向を眺めている。

 いわば倫理や意味の問いかけに視線が注がれている。そして目の前にある問題解決のための科学技術の適用といった、マイナスをゼロにするタイプの取り組みもさることながら、ゼロからプラスを生むことに関心が強い。

 ぼくの目にはそう映った。

 そしてふと思った。文系の学生たちは、ここまで自分の勉強している内容と社会を包括して見ていないだろう、と。理系の学生は、自分の研究テーマが社会と対峙するかもしれないことを猛烈に意識している。

 これはぼくが今まで何となく抱いていたイメージと逆だ。

 文系の学生は社会とのかかわりに敏感であり、理系の学生は「オタク」的でやや社会との距離をもつタイプが多い。ぼくのこれまでの人との付き合いから、そう思い描いていた。

 しかしながら、それはまったくの思い違いだったらしい。いや、少なくとも東工大の学生については、思い違いであった。リアルな社会に向き合う覚悟がある。

 しかも科学技術のネタありきでビジョンを描くのではなく、できるだけゼロのところからビジョンを描き科学技術を「のせる」との姿勢が垣間見られる。

 意外な展開である。

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