仕事・キャリア

部下がミスをしたら、自分自身を怒ったほうが得な理由 (4/4ページ)

 資料を忘れたことを責めても、結果は変わりません。そこであえて「自分にも何かできることはなかったか」と考えるようにするのです。そうすると、「声かけだけでなく、確認のメールを送る方法があった」「万が一のために、自分も同じものを用意しておけば安心だった」「持ち物のチェックリストをつくって、事前にチェックしてもらうようにすれば良かった」など、次に向けた対応策を思いつくはずです。

 実際、私が担当しているアスリートの中には、試合当日にユニフォームを忘れる人もいます。その物忘れを相手の問題だと思えば何も変わりませんが、自分の問題でもあると考えると、伝え方や行動が変わってきます。こういったケースで私は、試合の持ち物のチェックリストをあらかじめ渡しておき、毎回チェックしてもらうようにしています。

 相手を尊重し、自責することは、リーダー自身の成長につながり、メンバーからの信頼も高まる、一石二鳥の思考法です。メンバーのミスを指摘する前に、まずは自分の行動を見直し、己を成長させていきましょう。二流のリーダーは「他責」で叱り、責任を追及することで相手を成長させようとしますが、一流のリーダーは「自責」で自分自身を成長させることにより、部下の成長を促すのです。

 鈴木颯人(すずき・はやと)

 スポーツメンタルコーチ

 1983年、イギリス生まれの東京育ち。Re‐Departure合同会社代表社員。サッカー、水泳、柔道、サーフィン、競輪、卓球など、競技・プロアマ・有名無名を問わず、多くのアスリートのモチベーションを引き出すコーチングを行っている。

 (スポーツメンタルコーチ 鈴木 颯人 写真=iStock.com)(PRESIDENT Online)

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