【教育、もうやめませんか】受験で学ぶ人は没頭で学ぶ人に勝てない 新しいサイエンススクールを創るワケ (1/3ページ)

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 筆者が小学生の時、ミニ四駆が流行した。大雑把に言えば電池とモーターで走る車の模型だ。ラジコンのように遠隔でのコントロールはできないためコースを走らせてその速さを競う。筆者も多くの小学生同様これに夢中になった。(野村竜一)

人は没頭からしか学ばない

 夢中になったというよりのめり込んだという方が近いと思う。

 自宅の部屋は工具とパーツと車体の削りカスだらけになり、睡眠と食事以外は基本ミニ四駆のことしか考えていなかった。もちろん小遣いも全てミニ四駆関連に注ぎ込まれた。人生初の徹夜もミニ四駆の重心調整時だ。スポンジタイヤの径を小さくするために、紙やすりを回転させたタイヤにあてる作業の時はちょっとした自宅内粉塵公害事件だった。

 とにかく自分のマシンを速く走らせたい一心でモーターの仕組みや電池の電圧降下の仕組みも調べた。重心の概念、内輪差の仕組み、各種グリスの違いなど、図書館にも通い調べることに手間を厭わなかった。

 そもそも手間だという感覚がない。楽しくてしょうがないのだから。問題発見のための対照実験のプロセスも自然と身についた。そう、今思うと誰から教わる訳でもなく多方面について探求学習をしていたように思う。

 人は没頭からしか学ばない。

「すごい人」に共通する「力」