厚労省部会、若年性白血病の新製剤了承 「キムリア」がん免疫治療 (2/2ページ)


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 製剤の副作用で、過剰な免疫反応を起こすサイトカイン放出症候群が起き、高熱や嘔吐(おうと)などが生じる場合がある。

 臨床試験では、因果関係が否定できない死亡例(脳出血など)が、ALLで2例、DLBCLで1例出ているという。

 国内で承認されればCAR-T細胞を使ったがん免疫治療製剤の第1号。投与対象となる患者はピーク時で年計約250人で、治療可能な医療機関は全国で約200施設あるという。

 一方、足の血管が詰まる重症虚血肢の遺伝子治療製剤「コラテジェン」も、再生医療部会が同日、製造販売を条件付きで了承した。大阪大発ベンチャー「アンジェス」が申請。血管再生などの作用を持つ遺伝子を患者の体外から入れ、症状を改善させる。正式承認されれば国内初の遺伝子治療製剤となる。