はしか、世界的流行 ユニセフ発表 フィリピンで1万2000人超感染

 【ジュネーブ=共同】国連児童基金(ユニセフ)は1日、2018年のはしかの感染数が世界98カ国で17年より増加し、今年に入ってもウクライナ、フィリピンで急増するなど世界規模で流行していると発表した。アジアでも感染は拡大傾向にあり、フィリピンでは今年に入り1万2千人以上が感染、早くも昨年1年間の約1万6千人に近づいている。死者も200人以上出ている。

 日本は2015年に、WHOから土着のウイルスによる感染がない排除状態と認定された。しかし、海外で感染した人が持ち込む「輸入症例」がきっかけとみられる集団感染が毎年のように発生。19年も大阪府や三重県などで計220人以上の感染が確認されており、過去10年で最多ペースだ。

 国立感染症研究所は流行国に渡航予定のある人にワクチン接種歴を確認するなど予防を心掛けるよう呼び掛けている。

 ユニセフによると、17年と比べ18年の患者数が大幅に増えたのはウクライナ、フィリピン、ブラジル、タイ、フランスなど10カ国。特にウクライナでは3万人以上増え、今年1~2月の2カ月で新たに約2万4千人が感染した。

【用語解説】はしか(麻疹(ましん))

 麻疹ウイルスで起こる急性の全身感染症。インフルエンザの10倍ともいわれる強い感染力で、1人の患者から15~20人にうつるとされる。空気感染でも広がり、マスクでは完全には防げない。感染後、約10日間は鼻水やせきといった風邪のような症状が起き、その後39度以上の高熱と発疹が現れる。妊娠中に感染すると、流産や早産を引き起こす恐れもある。