【TOKYOまち・ひと物語】世界の子供にワクチンを NPO法人理事長の剱持睦子さん (2/2ページ)

並んでワクチン接種を受けるラオスの子供たち(「世界の子どもにワクチンを日本委員会」提供)
並んでワクチン接種を受けるラオスの子供たち(「世界の子どもにワクチンを日本委員会」提供)【拡大】

 昭和35年、日本ではポリオが流行し、発症者が5千人を超えた。日本は既に根絶が認められているが、世界ではいまだポリオで亡くなる子供もいる。現在でもワクチンによって防げる病気が原因で、世界では20秒に1人の子供が亡くなっている。「生まれる国によってこんなにも違う。世界には悲しい思いをするお母さんたちがいる。私たちの活動によって少なくなってほしい」と力を込める。

 目標は「今までJCVを支えてくれた人へ感謝の気持ちを伝えるとともに、確実になるべく多くのワクチンを届けたい。寄付が増えたら、国を増やしてワクチンをお届けできたら」。柔和な表情の奥に、決意がにじんだ。