お米を選ぶ楽しみ 無農薬、機能、産地…多様化 (1/2ページ)

玄米(BrownRice)、バランス(Balance)、美と健康(Beauty&Health)の「3B」がsakura食堂のコンセプト。「ナチュラル朝日」の玄米とヘルシーな旬のおかずの定食(加藤聖子撮影)
玄米(BrownRice)、バランス(Balance)、美と健康(Beauty&Health)の「3B」がsakura食堂のコンセプト。「ナチュラル朝日」の玄米とヘルシーな旬のおかずの定食(加藤聖子撮影)【拡大】

  • サタケの「無洗米GABAライス」
  • 山形県産の「雪若丸」

 好みに合った良い米を食べたいというニーズが、ますます強まっている。健康を意識した無農薬米や機能米が売れているほか、新種のブランド米も日本全国で続々と誕生。どんな米を選ぶか、その観点も多様化しているようだ。(加藤聖子)

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 ◆品種は戦国時代へ

 昨今、米は「量より質」の傾向が一層加速しているようだ。消費量が減り続ける中で生き残りをかけ、“高級”“自然栽培”“健康”など、付加価値の高い新品種が次々登場している。

 「世界でいちばんおいしいお米とごはんの本」(ワニブックス)の著者で、5ツ星お米マイスターの渋谷梨絵さんも、「ここ数年、米にこだわる人が増えてきた」と実感を話す。渋谷さんによると、その傾向が強まったのは平成23年の東日本大震災後だという。震災で一時、米が不足し、今まで食べていたものとは異なる品種に触れる機会ができた。味や食感の違いを知ったことで、米をきちんと選びたいという意識が高まったとみられる。

 最近は、子供に良いものを食べさせたいと、若い人がこだわることも増えているという。「産地、品種、栽培方法や機能、合う食事のメニューなど米の個性はさまざま。いろいろ試して、味覚やライフスタイルにあったものを見つけてほしい」と渋谷さん。

 ◆高くても指名買い

 健康意識の高まりで、米の栽培方法も注目されている。なるべくナチュラルなものを-と、農薬の使用の有無や、肥料の種類を気にする人も増えた。

 岡山県で栽培され、富士産業(香川県丸亀市)が販売する「ナチュラル朝日」は、書籍化や映画化で話題になった「奇跡のリンゴ」の生みの親、木村秋則さんが栽培を指導している米だ。無農薬であることはもちろん、化学肥料、除草剤、有機肥料すら使わない“自然栽培”とあって、健康や環境意識が高い人の間で支持されている。

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