健康経営 がんと向き合う

先進医療を受けることの難しさ (2/2ページ)

 例えば、有名な重粒子線という先進医療がある。全国で受けることができる病院は10カ所もない。局所治療であり、基本的には手術や放射線の代わりに考える治療だが、現実にはがんが見つかると、手術可能なものであればすぐに手術日の日程が決まり手術することになる。これは放射線治療でも同様だ。

 運悪く再発すると抗がん剤しか選択肢がないということも多い。抗がん剤を避けるために他の治療法を探し、仮に重粒子線に行き着いたとしても、局所治療である重粒子線は抗がん剤の代わりにはなり得ない。

 仮に可能な場所にがんがあったとしても、過去に放射線を使っていると、再度使うことはできないという決まりがある。

 重粒子線治療を受けるとなると、手術や放射線を受ける前、つまりがんが分かってすぐに自分で探し求め、そういった施設に紹介状を書いてもらい、自ら受けに行くということになる。先進医療には優れた治療も存在するが、実際に受けるのは少し難しいのが現状だ。

【プロフィル】竹内規夫

 たけうち・のりお 1978年、和歌山県生まれ。がん治療コンサルタント。2008年ごろから、がん患者をサポートする活動を開始。16年、がん治療専門のコンサルタントが、患者をサポートするGMSを設立し、社長に就任。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus