書評

『安倍官邸vs.NHK』相澤冬樹・著 主張の妥当性探る判断材料に

 元NHK記者による“告発本”だ。出版後にNHKが定例会見で「虚偽の事実がある」と異例の批判を展開し、出版元の文芸春秋が「公正なノンフィクション作品」とする反論のコメントを発表する事態となった。

 安倍政権を直撃した森友学園問題で、特ダネを報じようとする現場記者。政権に近いとされる上層部によって報道内容がゆがめられていったと著者は主張する。生々しいNHK局内の対立が詳細に描写され、さらには、捜査に当たった検察内部の軋轢(あつれき)にも迫る。元記者とNHK双方の主張の妥当性を判断する上でも一読が不可欠である。(文芸春秋、1500円+税)

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