がん電話相談から

悪性リンパ腫、再発後の治療法選ぶには?

 Q 45歳の女性です。母親が平成22年、悪性リンパ腫びまん性大細胞型B細胞リンパ腫と診断されました。左腎臓を囲むように腫瘍があり、化学療法のR-CHOP療法を行い、寛解しました。経過観察していましたが、昨年2月に腫瘍マーカーが上昇し、再発が認められました。その後、R-DeVIC療法で寛解しましたが今年3月にまた再発したため、現在、THP-COP療法をしています。母は現在、70代です。再発後の治療法はどうやって選べばよいのでしょうか。

 A びまん性大細胞型B細胞リンパ腫が再発した場合に行う救援療法では、どんな薬を使い、どんな治療法を選ぶのか、決められたものはありません。腎機能や肝機能、血液検査の結果、年齢など患者の状態に合わせ、各施設が治療法を提案します。たとえば、腎機能が弱っている場合には、腎臓に負担をかける副作用が知られている「シスプラチン」が入っていない治療法が選択肢になります。抗がん剤のなかには心臓に影響が出るものもあるので、心機能も確認したほうがよいでしょう。また、治療法だけでなく、抗がん剤の投与量も検討する必要があります。

 Q 抗がん剤の効果や再発を知るための目安は何かありますか。

 A 悪性リンパ種の腫瘍マーカーには、「可溶性IL-2受容体」と「LDH」があります。これらを正常の範囲内にすることが治療のひとつの目安となります。数値が低ければ低いほど腫瘍の量が少ないというわけではなく、正常値の範囲になることが大切です。何もしていないときにこれらの値が上昇し、正常値を超えた場合には再発が疑われます。

 治療の効果や再発の判断には、コンピューター断層撮影装置(CT)やPET検査による画像評価も必要です。腫瘍の縮小は、腫瘍マーカーでは判断ができないからです。

 回答には、がん研有明病院の照井康仁血液腫瘍科部長が当たりました。カウンセラーによる「がん電話相談」(協力:がん研究会、アフラック、産経新聞社)は、03・5531・0110。月~木曜日(祝日は除く)午前11時~午後3時。相談が本欄に掲載されることがあります。

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