国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関は21日までに、世界文化遺産「富士山」(山梨、静岡)の保全状況に関し日本政府が提出した報告書について、大筋で承認するとの意見を公表した。「管理と保護の義務を果たし続けている」と評価した。6月30日からアゼルバイジャンで開かれるユネスコ世界遺産委員会で正式に承認される見通しだ。
富士山の保全に関する報告書の提出は2回目。登山道の混雑回避に向け、1日当たりの人数の目安を山梨県側の吉田口で4千人、静岡県側の富士宮口で2千人と設定するなど、遺産価値の保全に取り組む姿勢を強調した。
富士山は平成25年に世界文化遺産に登録された。景観保護などへの懸念から3年後の保全審査が決まり、政府は16年に1回目の報告書を提出。同年の世界遺産委で承認された。さらに3年後の再審査に向け、政府は30年11月に2回目の報告書を提出していた。
諮問機関の意見は、ユネスコのホームページで公開された。